モバイルwi-fiの速度は端末機種を選ぶうえで参考にすべきか
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モバイルWi-Fiを選ぶ際の指標の一つに最大通信速度があります。
これは別名ベストエフォート方式とも言い理論上の数値です。
docomoのWi-Fi STATION SH-05L、ソフトバンクのPoket WiFi 802ZTの下り最大通信速度を見てみると、いずれも988Mbpsとなっています。
ところが実際の受信時最大速度はもっと小さい数値になります。
通信速度を表す際に、下りと上りがあります。
下りは、メールの受信やネットサーフィンによるWebの閲覧、動画の視聴に影響します。
登りは、メールの送信やデータをアップするのに影響します。
ビジネス上などで重いデータをネット上に反映させるといった作業をする方以外の多くのユーザーがWi-Fiを利用するうえで「遅い」と感じるのは上りではなく下りの通信速度です。
そこで、各モバイルWi-Fiの下り最大通信速度を比較すればいいのでは?と思ってしまいがちです。
ところが、各公式サイトにある下り速度は理論値であり、実際の数値とは大きく異なる。
なら何を参考にしたらよいのか?
それを見る前に、ネットを利用するうえで、どのくらいの下り速度があれば快適だと感じられるかというデータがあります。
クラウドストレージ・ITソリューション事業をしているスターティアレイズ株式会社のセキュアSAMBA(中小企業に一番選ばれている法人向けのオンラインストレージ)のサイトを参考にすると
快適と感じるであろう通信速度の目安は、
メールの受信:128kbps~1Mbps
WEBの閲覧:1Mbps~10Mbps
動画の視聴:5Mbps~20Mbps(ただし4kのような高画質動画は25Mbps)
です。
多くのモバイルWi-Fi、WiMAXの下り最大速度は、これをはるかに上回る数値となっていることを考えると、モバイルWi-Fiを選ぶうえで、下り最大速度を考慮しなくてもいいのでは、と思います。というか、それ以外にもっと大切な月額料金や契約期間の縛り、通信制限で判断することの方が重要に思います。
また、Wi-Fiを利用する際の速度は、端末機種自体の性能だけでなく、通信回線やプロバイダ、通信場所、デバイスの環境などいろいろな要素が影響します。
このように見ていると、下り最大速度を気にする必要はないのでは(数値が高いことに越したことはありませんが)と考えます。
ちなみに、現在利用しているパソコンなり、スマホなり、タブレットが、どのくらいの受信速度なのかは簡単に確認することができます。
・Speedtest by Ookla
・FAST.com
といった速度計測のサイトやGoogleの検索窓でスピードテストを検索しても測定できます。
これらは、サイトによって、タイミングによって、数値にぶれがありますが、現在の自分が利用している通信速度と、それをどう感じるか(快適かどうか)を判断するうえで、もしかしたら一番信頼できる参考数値になるのではと思います。